
このページでは、「目」に関連した「眼病」、「眼球の機能」、「眼球パーツ」などから
関連する用語をピックアップし、その内容を、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋し、簡潔に記載しました。
掲載しています各用語の内容については、今後変わる可能性がありますので、ご了承願います。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あ い う え お
▼暗順応(あんじゅんのう)
可視光量の多い環境から少ない環境へ急激に変化した場合に、時間経過とともに徐々に視力が確保される、
動物の自律機能である。
か き く け こ
▼角膜
眼球の前面を覆う透明な膜である。
直径は約12mm、厚さは中央部が約0.5mm、周辺部が約0.7mm。角膜には目に光を取り入れる窓の役割があるほか、
光を屈折させて水晶体とともに目のピントを合わせる働きがある。
また角膜表面は常に涙で覆われ、乾燥と眼球内部への細菌感染を防いでいる。
発生学的には、角膜は顔面の上皮に由来する。
▼眼圧(がんあつ)
眼球内を満たしている眼内液の圧力を指す。
大気圧よりも僅かに高く、この大気圧との差を眼圧の値として表す。
単位はmmHg(ミリ水銀柱)。眼圧の異常による疾患に、緑内障がある。
▼眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
両方のまぶたの筋肉が攣縮を起こし、まぶたが開けにくい状態をいう。
不随意運動であるジストニアの一種で、局所性ジストニアである。
日本神経学会での正式用語は眼瞼攣縮(がんけんれんしゅく)。
まぶしい、目が乾く、目を開けていられない、目の周囲がピクピク動くといった症状が現れる。
左右両方に発症し、進行性である。
重症の場合、完全に目が開けられない状態となる為、視力があるにも関わらず生活上は盲目と等しくなることがある。
ドライアイ、眼部ミオキミア、眼部チック、といった疾患と間違えやすい。
けいれん、という名称から痙攣が起きている状態と思われがちだが、
必ずしも痙攣が起きているとは限らない為、ドライアイとの鑑別は重要である。
▼眼精疲労
物を見ているだけで目が疲れたり痛みを感じ、目のかすみや頭痛、嘔吐などが起きる状態。
疲れ目とは異なり、睡眠をとっても症状が回復しないほどの重度な症状を言う。
▼結膜炎
結膜にできる炎症のことをいう。なお、慢性化した結膜炎を「慢性結膜炎」ということもある。
▼光視症(こうししょう)
眼に光が当たっていないにもかかわらず、光を感じる症状。
さ し す せ そ
▼三白眼(さんぱくがん)
人間の目について、虹彩(黒目)の部分がやや小さく、
白目の部分の面積が多いことを指していう。
上方寄りの黒目に対して、左右および下方の三方が白目であるという状況からこう呼ばれる(稀に黒目が下方寄りの三白眼もある)。人相学では最悪の相として『凶相』に分類されている。
▼視覚
視覚(しかく)とは、可視光を物理的入力とした感覚のことであり、いわゆる五感のひとつである。
視覚によって、外界にある物体の色、形、運動、テクスチャ、奥行きなどについての情報、
物体のカテゴリーについての情報、物体の位置関係のような外界の空間的な情報などが得られる。
したがって、視覚は光情報をもとに外界の構造を推定する過程とみなせる。
脊椎動物の神経系では、可視光は網膜において符号化され、外側膝状体(LGN)を経て大脳皮質において処理される。
コンピュータビジョンでは、光センサーからの光情報の入力をもとにした処理が行われる。
本稿ではヒトを中心に、動物の視覚のみを扱う。
脊椎動物(ヒトを含む)、節足動物(昆虫、甲殻類)、軟体動物(タコ、イカ)など、多くの動物が視覚をもつ。
なお、視覚を使い、判断する動作を見る(みる)といい、転じて、読む、会う、試すなどの意味もある。
(試すの意味での見るは、仮名書き)遠くを眺めると言ったニュアンスのある場合は、観るとも書く。
▼視神経
12対ある脳神経の一つであり、第II脳神経とも呼ばれ、視覚を司る。
嗅神経とともに脳幹から分岐しておらず、間脳に由来する中枢神経系の一部と見なされているが、
歴史的に末梢神経に含めて考えられている。
視神経は主に網膜から第一次視覚中枢までのびる神経線維からなる。
網膜の神経節細胞から起こり、そこからのびる軸索は視中枢に情報を伝達する、間脳の視床の一部である外側膝状体と、中脳にある上丘まで続く。視神経は視神経管を通り眼窩から抜け出す。その後後内側に走り、視交差を作り、半交差を行う。
外側膝状体から視放線の神経線維は後頭葉の視中枢へと向かう。 より詳細には、反対側上部の視界からの情報を伝える視神経はマイヤーループを横断し、後頭葉において鳥距溝の下にある舌状回で終端に達する。一方反対側下部の視界からの情報を伝える視神経はより上で終端に達する。視神経は約百万の神経線維を持つ。この数は網膜にある約一億三千万の受容体に比べ、少なく、これは暗に、情報が視神経を通り脳へと行くまでに網膜内で十分な前処理が行われていることを示している。視神経が目から出るところは、光受容体が無いため、盲点となる。
視神経の損傷は、一般に瞳孔異常や視野狭窄、失明を引き起こす。視野狭窄では、どの視神経のどの部位に損傷を受けたかにより、見えなくなる部位が異なる。
▼失明
それまで視力のあった人が、病気またはけがによって視力を失うこと。
中途失明の意味に用いられるのが普通で、生まれつき盲目である先天盲には使わない。
視力障害のうち、もっとも重度の状態(視力の 喪失=明暗の弁別も出来ない状態、あるいはようやく明暗を区別できる程度の状態)を指す。具体的には全く明暗を区別できない状態(全盲)、明暗のみを区別 できる状態(光覚弁)、眼前の手の動きのみを認識できる状態(手動弁)がこの失明に含まれる。その他に目の前の指の本数を数えられる状態(指数弁)がある が、逆に言えばこの指数弁が失われた時点で分類上は失明ということである。
(厚生労働省「眼の障害に関する障害等級認定基準」による)
▼視程
肉眼で物体がはっきりと確認できる最大の距離のこと。大気の見通し。単に視程といった場合、
水平方向の視程である水平視程を指すことが多い。視程は当然方位によって異なる可能性がある。
このような時、気象観測では全方位で最も小さい視程、すなわち最小視程を報告する。
ヨーロッパの飛行場では最小視程が採用されている。
しかし、日本やアメリカの飛行場では全方位のうち50%がはっきりと見通せる距離、すなわち卓越視程を報告する。
雲の底の高さ(雲底高度)を観測する際は、鉛直方向の指定である鉛直視程を用いることがある。
▼視野
目に見える範囲のこと。両目ごとにその見える範囲は一定であり、個体としての視野はその両者を併せたものである。
そこから転じて知識や考え方の幅の広いことをも「視野が広い」ということがある。
人間の視野は、片目で個人差もあるが約160度程度、両目だと200度ぐらいだといわれている。
両眼がほぼ平面の顔面上にあるため、両方の重なる部分が大きいが、総合した視野は広くない。
▼弱視(じゃくし)
目の障害の一つ。目の機能が弱く、物がよく見えない状態をさす。
一般的に定義は曖昧で、眼科医でもその見解は分かれる。具体的な判定例としては、幼少期の健康診断で眼鏡・コンタクトレンズによる矯正視力が0.3未満の場合、弱視と判定する(ただし発見が早い場合は視能訓練により視力の向上が望める可能性がある。詳しくは後述)。
また視力が悪くなくても、視野が狭くなったり、夜盲症を生じていたり、眼振がある場合も弱視と判断する場合もあり、その基準は千差万別である。いずれの場合でも眼鏡・コンタクトレンズによる矯正効果が低い場合は弱視と判断されるといってよい。
▼斜視(しゃし)
片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいう。俗に眇(すがめ)、ひんがら目(ひんがらめ)、藪睨み(やぶにらみ)、ガチャ目、ロンパリ、またはロンパリを略してロンパとも言う。眇は、片目が細い、あるいは潰れているさまを表すこともある。ひんがら目は「僻目(ひがらめ。僻眼とも)」が転訛した語。またロンパリは、一方の目でロンドンを見つつ、もう一方の目でパリを見ているさまに喩えた語である[1]、とされるが、ロンドンとパリくらい離れている、が原意。ただしこれらの語は差別用語であり、使わないことが望ましい。
▼硝子体(しょうしたい)
眼球の器官の一つで、水晶体の後方にあり、内腔をうめる透明なゼリー状の組織。ガラス体とも呼ばれる。タンパク質(コラーゲン)からできている。また、眼球の外側を覆う強膜とともに眼球の形を保つ役割を担い、また外力を分散させる作用を持つとされる。網膜剥離発生機序と関係性がある。
▼視力
目で物体を識別できる能力のことである。屈折異常、調節異常で視力が低下した場合は、屈折矯正を行うことで視力を良くすることが可能である。しかし、疾患により視力が低下した場合には、その要因を取り除かない限り視力を良くすることはできない。運転・操縦などを行う資格を取得する際には、視力についての基準が定められている。
▼水晶体
人間の目の中にある組織。カメラでいう凸レンズの役割を果たす。厚さは約4mm前後で、直径は約9mm。無色透明で、凸レンズの形状。眼球における屈折力の1/4から1/3を担っている。毛様体と呼ばれる筋肉がつながり、チン小帯で支えられる。近くを見るときは毛様筋が収縮し、チン小帯が弛緩することで厚くなる。遠くを見るときは逆に毛様筋が弛緩し、チン小帯が引っ張られることで薄くなる。このようにして遠近にピントを合わせる。長時間近くを見続けるなどすると緊張により一時的に元に戻らなくなることがある。(「遠くを見ようとするとかすむ」感覚。)この状態を「仮性近視」と呼び、常態化すると近視となると言われているが俗説である。水晶体は加齢とともに硬くなるため、焦点を調整することが困難となる。
▼錐体細胞(すいたいさいぼう)
視細胞の一種。名前はその形態から。網膜の中心部である黄斑に密に分布する。 錐体視細胞, 錐細胞、円錐細胞などともいう。色(波長)に対し敏感に反応するが、光量(波幅)に対し鈍感である。暗闇の中では錐体細胞の活動が鈍くなり桿体細胞に依存した視覚になるため、色がわからなくなる。ヒトの網膜には赤・緑・青の各錐体が存在し、それぞれが主に赤・緑・青色の光を吸収する。ヒトが感じる光がこの三色のみであるため、ヒトにとっての光の三原色も同じように赤・緑・青となる。
▼正視(せいし)
目に屈折異常がない状態をいう。チン小帯・毛様体の緊張が無い(水晶体が最も薄くなっている)場合に、無限遠方の像が網膜上に結像する状態のことである。視力が良ければ正視というわけではない。視力が良い人の中には軽い遠視の人がかなり含まれている。近視や遠視などの屈折異常の矯正は、簡単に言えば眼鏡やコンタクトレンズを用いて正視の状態にするものだが、厳密に言えばやや近視寄りの状態にすることが多い。完全な正視の状態では、常にチン小帯・毛様体の緊張が起こり目が疲れやすくなるため、矯正用レンズを 正視の状態よりわずかに近視に近い状態に合わせて調製するのである。その場合レンズの度数(ディオプター)は最良の遠点視力が得られる値よりも若干大きく なる。つまり、近視では弱め、遠視では強めの度数となる。矯正した状態でごく弱い凹レンズを通して見た場合、さらに遠点視力が良くなっていれば、この条件 に適合する
▼隻眼(せきがん)
もしくは独眼(どくがん)とは、片側の目そのものや視力を失った身体障害の状態をいう。病気(腫瘍など)の内因の他、事故や戦闘中の負傷など外因、奇形による先天的な要因の場合もある。外因により視力を失った際、多くは反対側の眼にも失明を及ぼすため、片目を喪失した者のうちで隻眼となるのは多数ではない。失った目が、右目でも左目でも同じように呼ばれる。目が失われたために義眼を入れたり、眼帯などで隠し、自らの威厳の誇示を兼ねることがある。
▼前眼房
虹彩と角膜の最内層の内皮細胞との間の眼の内側の液体に満ちた領域[1]。
前眼房は眼房水によって満たされている。前眼房出血と緑内障は前眼房における主要な疾病である。
た ち つ て と
▼中心窩
目の一部分であり、網膜の黄斑部の中心に位置する [1] [2]。 中心窩は、高精細な中心視野での視覚に寄与しており、これは読書、テレビや映画の観賞、運転、その他の視覚的詳細を扱うすべての活動において必要であり、最も重要な領域である。中心窩の外縁には傍中心窩(parafovea)があり、そのさらに外側にはperifoveaがある[2]。傍中心窩は中間の領域であり、神経節細胞層が5層以上の層をなしている。perifoveaは網膜神経節細胞が層構造をなしている最も外側の領域であり、最適な視力は得られない。そのさらに外側には、大きな周辺視野があり、低解像度の視覚情報処理に寄与している。視神経は中心窩由来の神経線維をおよそ50%含み、それ以外の網膜領域からの神経線維をおよそ50%含む。
▼重瞳(ちょうどう)
一つの眼玉に、瞳が二つある眼のこと。とくに、中国の貴人の身体的特徴として現れることが多い。 たとえば、伝説上の聖王である舜は重瞳だったという。また、資治通鑑などの史書によれば、項羽も重瞳だったという。明らかな異相であるが、王の権威付けのためか、特に古代中国の王には重瞳にかぎらず、常人とは異なった身体的特徴をしていることが多い。たとえば、文王は四乳といって乳首が四つあったというし、禹は三漏といって耳の穴が三つあったという伝承が残っている。日本においても重瞳は貴人の相と考えられ、豊臣秀吉、平清盛などが重瞳だったという伝承がある。もっとも、これについての信憑性はきわめて薄く、まともに論じられることはめったにない。
医学的には、二重瞳孔といって、瞳が二つになる症例が存在する。先天的にそうなる場合もあるし、なんらかの物理的衝撃を受けた場合など、虹彩離断が著しく悪化した場合も二重瞳孔になる。虹彩離断になったばあいについては物が二重に見えるという不具合が生じ、治療には外科手術が必要
▼瞳孔
脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、眼の内側に入る光の量を調節する大きさ可変の黒い円形の開口部である。
黒く見えるのは、内側の組織に殆どの光を吸収されるからである。
瞳孔は、虹彩の中央にある穴で、虹彩の筋肉の働きにより大きくなったり小さくなったりする。これは、カメラの絞りと同じく、網膜に当たる光の量を調整する働きをする。すなわち、明るい場所では瞳孔が小さくなり(縮瞳 しゅくどうという)、暗い場所では瞳孔が大きくなる(散瞳 さんどうという)。ヒトの場合、おおむね2mm~6mmの間で大きさが変化する。また、驚いたときなど、心理的理由によっても瞳孔が大きくなることがある。
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
▼原田病(はらだびょう)
フォークト-小柳-原田病とも言われるぶどう膜炎のひとつである。
海外ではそれぞれの頭文字をとってVKH diseaseやVKH syndromeと称されることが多い。
20代から40代の女性に多く見られる。白人ではまれ。 HLA-DR4が高率に陽性となる。
▼ビジョントレーニング
眼球運動のコントロール能力、焦点合わせ機能、両目の協調機能、動体視力、立体視能力、
奥行き認識能力等の視覚能力を向上させるトレーニング。
▼飛蚊症(ひぶんしょう)
目の疾患のひとつ、あるいは症状のひとつ。眼科分野では遭遇する頻度の高い症状である。
視界に糸くずや黒い影、蚊のようなものが見え、視点を変えるにつれ、それが動き回る。
明るい場所で白いものや空を見た場合によく見える。多くの場合加齢により自然発生する。
飛蚊症自体は目の機能に問題はないが、網膜剥離の初期症状や糖尿病網膜症の症状として
あらわれる事もあるので、眼科の受診が必要。
▼VDT症候群
コンピュータのディスプレイなど表示機器(総称して Visual Display Terminal、VDT と呼ばれる)を使用した作業(VDT作業ともいう)を長時間続けたことにより、目や体、心に支障をきたす病気のことである。別名テクノストレス眼症とも呼ばれる。
主な症状
目の症状 - ドライアイ、充血、視力低下など
体の症状 - 首、腰、肩のこり、痛みなど
心の症状 - 食欲減退、不安感、抑うつ症状など
▼プルキニェ現象
19世紀のチェコの生理学者ヤン・エヴァンゲリスタ・プルキニェが解明したことから名付けられた、視感度がずれる現象である。人間の目の働きの現象である。色は網膜の視細胞で感知しているが、明るい場所では赤が鮮やかに遠くまで見え、青は黒ずんで見える。一方、暗い場所では青が鮮やかに遠くまで見えるのに対して、赤は黒ずんで見える。これは、桿体と呼ばれる視細胞の働きによるもので、人の目は暗くなるほど青い色に敏感になる。
千利休が浅葱(浅黄)色(うっすらと緑が混じった水色)の足袋を穿いていたのは薄暗い茶室での色彩のバランスをとるためと言われており、プルキニェ現象に気づいていたのではないかと思われる。プルキニェ現象による心理的影響として、夕暮時は人間の心理が不安定になりやすくなり、統計学上でもこの時間帯に衝動買いする人が多いと言われる。
防犯のために活用する動きも見られる。奈良県警はイギリスのグラスゴーの防犯対策に倣い(ただし、グラスゴーでは当初景観改善のために導入された)、奈良市で青色街路灯を導入し一定の効果をあげたため、奈良市以外でも天理市、生駒市など県北部の都市を中心に導入を進めており、全国的に注目を集めている。
▼房水(ぼうすい)
眼球を充たす体液のこと。眼圧を保つ共に角膜・水晶体の栄養補給の役目を果たす。
成分は血清に酷似する。房水は毛様体で作られ、主にシュレム管を通過し眼外に排出される。
▼ボーマン膜
眼球の前面を覆う角膜を構成する膜。外境界膜。角膜の上皮と固有層(実質)の間にある、コラーゲンで構成された約10μmの薄い膜である。再生力は無く、一旦取り除くと生涯再生しない。医学的には、何の働きもしない、あるいは角膜実質を保護するためだけの存在であり、取り除いても視覚に影響は無いとされている。近視矯正手術において、このボーマン膜を除去する術式が存在する。
ま み む め も
▼眼鏡
目の屈折異常を補正したり、目を保護したり、着飾るための器具。
眼鏡の発明者や発明の年代ははっきりとしないが、1306年2月23日水曜日朝 にサンタ・マリア・ノヴェーラのフィレンツェ教会において行われた説教の中で、修道士フラ・ジョルダーノ・ディ・リヴァルトが眼鏡について触れ 「この20年以内の発明である」「発明者と話をしたことがある」と述べていることから、遅くとも13世紀末のイタリアでは製作されていたことが分かる。当 初の眼鏡は、もっぱら老眼の矯正に用いられた。中世において眼鏡は知識と教養の象徴であり、聖人の肖像には、たとえ眼鏡発明以前の人物であっても、眼鏡がしばしば描き入れられた。また、日本にメガネを伝えたのは、宣教師・フランシスコ・ザビエルで、周防国の守護大名・大内義隆に謁見した際に献上したのが最初といわれている。
▼盲点
脊椎動物の目の構造上、生理的に存在する暗点(見えない部分)の一つ。生理的な暗点なので生理的暗点とも言う。またフランスの物理学者エドム・マリオットにより発見されたためマリオット暗点(マリオット盲点、マリオット盲斑)とも言う。盲点に相当する網膜上の部位は視神経円盤または視神経乳頭と呼ばれる。
▼網膜
眼球の構成要素の一つである。眼球の後ろ側の内壁を覆う薄い膜状の組織であり、神経細胞が規則的に並ぶ層構造をしている。視覚的な映像(光情報)を神経信号(電気信号)に変換する働きを持ち、視神経を通して脳中枢へと信号を伝達する。その働きからカメラのフィルムに例えられる。
脊椎動物の網膜では、目に入った光は網膜の奥(眼球の壁側)の視細胞層に存在する光受容細胞である視細胞(桿体および錐体)によって感受される。視細胞で光から神経信号へと変換され、その信号は網膜にある様々な神経細胞により複雑な処理を受け、最終的に網膜の表面(眼球の中心側)に存在する神経節細胞から視神経を経て、脳中枢へ情報が伝えられる。
▼網膜神経節細胞
目の網膜の内側面にある神経細胞であり、中間ニューロン(双極細胞やアマクリン細胞)を介して視細胞からの情報を受け取る。神経節細胞は、網膜の視覚情報を視床、視床下部、中脳へ伝達する。神経節細胞の形状、結合様式、視覚刺激への応答特性はさまざまであるが、脳へいたる長い軸索を持つ点では共通している。こうした軸索は視神経、視交叉、視索となる。
や ゆ よ
▼夜盲症
夜になると視力が著しく衰え、目がよく見えなくなる病気。俗に鳥目(とりめ)と呼ばれる。なお、鳥類は全て鳥目と誤解されることが多いが、ニワトリなどを除いて鳥類は夜間も視力を持つものが多い。一般に昼行性が多いが、フクロウ、ヨタカ、ゴイサギなど、夜行性や薄明活動型(夕方に活動)の鳥類も少なくない。夜間の視覚を担当するのはロドプシンと言う物質であり、ロドプシンはビタミンAと補体から成るので、ビタミンA不足は夜間視力の低下につながる。
ら り る れ ろ
▼涙点プラグ
ドライアイへの治療法のひとつであり、涙点(涙の流出口)にプラグ(栓)を差し込むことにより、
涙を目の表面にため、ドライアイを治療、軽減する。
ドライアイの治療法の基本は人工涙液の点眼である。しかし、点眼した時には眼は潤うが、それを保つことはできない。また人工涙液には涙に含まれている蛋白質、ビタミンなどの眼にとって重要な成分も含まれていない。その為、自分の涙に勝る治療薬はないとも言える。涙点プラグでは、自分の涙を眼の表面にとどまらせることにより高い効果を実現する。
▼レーシック
角膜屈折矯正手術の一種で、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることにより視力を矯正する手術である。イントラレース(レーザー)もしくは、マイクロケラトーム(カンナのような機械)で角膜の表面を薄くスライスし、フラップ(ふた状のもの)を作り、めくる。表出した角膜実質層にエキシマレーザーを照射し、角膜の一部を削る(蒸散させる)。その後、フラップを元の状態に戻し、フラップが自然に吸着する。角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり(凹レンズを用いたのと同じ効果)、近視が矯正される。 その他、乱視・遠視も矯正可能である。
▼老視
目の障害の一つ。老眼(ろうがん)とも呼ばれるが、老視が正式名称。
加齢により水晶体の弾性が失われて調節力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることができなくなってくる。
40代から60代初めに自覚されることが多いが、実際には20歳前後から調節力の減少は始まっており、日常生活で字を読む時の距離である30cm前後が見えにくくなるのが、この辺の年齢であるといえる。
▼ロービジョン
従来、低視力と呼ばれたもの。日本では眼科医などの専門家のあいだでもはっきりした定義はないが、世界保健機関(WHO)では、矯正眼鏡を装用しても、視力が0.05以上、0.3未満の状態をロービジョンと定義している。日本ではロービジョン=弱視と認識されているケースが多い。
▼ロドプシン
別名視紅(しこう)は脊椎動物の光受容器細胞で発現する色素である。網膜において光受容器細胞の形成と光の認識の初期段階を引き起こす。Gタンパク結合受容体に属し、光に敏感で夜間視力はこの物質のおかげで成り立つ。白色光を浴びせると即座に白くなり、ヒトの場合は30分で回復する。
ロドプシンは2つの部分が可逆的に共有結合して成り立つ。すなわちスコトプシンと呼ばれるオプシンタンパク質と共同因子のレチナール(レチンアルデヒド)である。レチナールは網膜でビタミンAから作られる。光による11-シス-レチナール (11-cis-retinal) からオールトランスレチナール (all-trans-retinal) への異性化でオプシンは構造変化を起こすことで結合するGタンパク質を活性化しセカンドメッセンジャーカスケードを引き起こす。
桿体細胞にあるロドプシンは緑青色の光を最も吸収するので赤紫色に見えるのが視紅と呼ばれる所以である。そのために暗所での視界はモノクロに見える。
わ



